ラジコン・ヘリコプターのエア・スキッパー９０（電動）を使用して空撮を行ったときです。、
エア・スキッパー９０（電動）を着陸させると、なんと高価な高価なリチウムポリマー・バッテリーの一部が熱くなってパンパンに膨れ上がっていました。
ＴＰ８０００（５セル、８０００mAh）×２本を直列で使用していて、その１本のうち１セルが完全に容量抜けで駄目になっていました。
危うくくエア・スキッパー９０（電動）が火災になるところだったかも知れません。このバッテリーがどんな構造なのか分解して見ました。
１セルが膨れ上がり使用不能になったので分解してみました
Ｑ どうして、同セルの４個すべてが駄目になったの？？？
Ａ 私の勝手な考察です
最初は弱い１個が駄目になったが、１個が駄目になったことにより４個分の負荷電流および容量を、他の３個で負担することになる
このため、１個あたりの負担が大きくなったため次に弱いものが駄目になり、
更に１個あたりの負担が増え、連鎖的に４個とも駄目になったと推定される
４セルを並列で１００アンペア以上を流しますので
１セルで２５アンペア以上流せることになりますが
素晴らしい技術力だと思います
ただ、駄目になるのは早すぎます
更に、リボ・バッテリー本体を分解して見ました
アルミ箔に穴を開けたとき
引火性が高いと思われる揮発性ガスの臭いが強く出ました
電池というよりコンデンサを思わせる構造です
他の４セルは
すべて、約３．７ボルトで異常ないようです
完全に放電させるため
抵抗器を接続して放電させても電流は流れませんでした
リード線で短絡してもパチもいいませんでした
不良セルの電圧を測定すると０．３ボルトです
当該セルの４個とも完全放電状態で容量抜けが発生したようです
表示＝339.8mV=0.3398V≒0V
飛行中のヘリ火災の危険があったほか
リボ電圧低下によるモーター電流のオートカットの可能性も
あったことになります
川と田んぼの上の飛行でした
切り離した不良セルです
４個を並列（２Ａｈ×４＝８Ａｈ）に使用しています
１個の仕様は、３．７ボルト、２アンペア／アワーのようです
膨れ上がった不良のリボ・バッテリーを切り離しました
他の４セルは問題なさそうなので
４セル・リボ（１４．８ホルト）として何かに利用できそうです
スターター電源に利用しよてみようと思います
配線固定用のテープをはがしました
動力用配線および
バランサー用各セルからの配線が良く分かります
一番右側のセルの拡大ですがパンパンに膨れています
各セルに４個を並列に使用していますが
当該セルの４個すべてが膨れあがっています
配線の無い方向から見た写真です
１セル当たり４個並列、５セル直列接続の状況がよく分かります
一番右側のセルだけがパンパンに膨れています
横から見た写真です
アルミ箔に包まれたリボ・バッテリー本体が見えてきました
配線防護等のビニルシールをはがして
配線のある方から見た写真です
一番右側のセルがパンパンに膨れています
また、動力用配線および
バランサー用各セルからの配線が見えてきました
リボ本体に傷を付けないようにして
最表面の防護ビニルをカッターでカットしてはがしました
リボ・バッテリーの取扱説明書を読むと
発火性の高い危険物を取り扱うようなかなり危険なものですが
十分に注意して、これから分解をしてみます
なお、私は電気工事士、電気主任技術者、電気施工管理技士など
電気関係の各種国家資格の有資格者で
仕事も電気設備保安管理業務です
また、危険物取扱者の資格も一応持っています
私は、仕事がら誤った取扱いによる電気の怖さを多々見てきています
危険ですので一般的には分解しない方がよいと思います
ＴＰ−８０００、１８．５Ｖ（５セル）、８０００mAh
２本セットで使用していますが、
その１本の１セルが膨れ上がっていました
左が膨れ上がった方で、右が健全な方です
空撮してヘリを着陸させると、高価なリポ・バッテリーがこんなに膨れあがっていました
あと、２〜３分も飛ばしていたらヘリが火災になっていたかも知れません
